筋力トレーニングの基礎

マラソン選手といえども、筋力トレーニングは必要です。以前、高橋尚子選手がテレビに出演して、腹筋を見せていました。かわいらしい顔をしていますが、腹筋だけを見るとまるでボディビルダーのようでした(笑)。本物のボディビルダーのように、全身ムキムキである必要はありませんが、適切な部位に筋肉をつけることで、より速く・より長く走ることができます。

全身を鍛える必須の4種目

ジョギングのみならず、すべての運動において必須となる4種類の筋力トレーニング種目を挙げます。

■クランチ(腹筋を鍛える)

腹筋と背筋は、腰を支えるコルセットの役割を果たします。疲れてくると体を立てているのが辛くなり前屈してきますが、これは、腰にも悪いし腹を圧迫するので呼吸が浅くなり疲労度を増すことになります。

では、クランチの一般的な方法を書きます。

  1. ヒザを曲げて両手を頭の後ろで組み仰向けになる。
  2. 上体を角度25度くらいまで起こす。それ以上に起こすと、腹筋以外の筋肉を使ってしまうので効果が薄くなる。

■バック・エクステンション(背筋を鍛える)

  1. うつ伏せになり、両手を腰の後ろで組む。
  2. 上半身をゆっくりと上げて体を反らせる。その際、反動をつけて勢い良く反らせると背骨を傷めるので注意。

■スクワット(脚を鍛える)

スクワットにもいくつかの種類がありますが、もっとも一般的なのがヒンズースクワットです。

  1. 肩幅程度に足を開き、つま先はやや外に向ける。
  2. 膝を屈伸する。この時、お尻を後ろに突き出すようなイメージで行う。また、膝が外に開かないようにし、つま先より前に出ないように注意。

■プッシュアップ(胸・肩・腕を鍛える)

ジョギングにおいてはそれほど重要ではありませんが、より良い腕の振りなどを行うためにプッシュアップ(一般的には“腕立て伏せ”と呼ばれています)を行いましょう。

  1. 肩幅よりやや広く両手を広げ、床につける。その際、手は肩の真横に置く。
  2. 胸を張った状態を保ち、徐々にヒジを曲げていく。ヒジの角度が90度になったところで静止する。

プッシュアップは、苦しければヒザをついて行ってもかまいません。


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